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淀川キビレポイント大公開! 前編

淀川でキビレアングラーに出会ったとき、
最近はどの辺がよく釣れてますか?
って聞かれることがたまにあります。
そのときいつも私は

(  ՞ਊ ՞)<最近は靭公園やね。ハーベストの丘もええね。カチカチ。

と、ぶっきらぼうに答えてます。

私は基本的に、釣りに限ったことではないのですが
あまりチームや軍団には属しません。
船釣りならともかく陸釣りでは滅多に人と釣りに行きません。
理由は、自己中と言ってしまえばそれまでなのですが、
常に自分のペースで行動したいからです。

そんな性格で常に一人行動のため、
それゆえに秘密主義になってしまうことも多々有ります。
最近になって、そういうのはあまり良くないかな、と
やや反省したりもします。

今回は、そんな反省も兼ねて、皆様に
淀川のキビレポイントをすべてお教えしたいと思います。

ポイントを晒すなという声もあるかと思いますが
淀川キビレ界発展のために何卒ご了承ください。

淀川の汽水域~河口まで、できるかぎり全部詳細に記載します。

最強のハウツー記事になりそうな予感です。。。
これは永久保存版ですよ!!




淀川キビレポイント大解説 ~前編~

【上流~中流1】

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①闇鍋
ホームレスの方が何かを煮て食ってた好ポイント。
幽霊が出るという嬉しいイベントの噂もあり。
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②延べ竿ロボ
最近は知らんけど昔、ほぼ毎日のように
延べ竿を水面に垂らしてる釣り人が居た好ポイント。
しかも微動だにしねえの。あれたぶんロボットだと思う。
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③狂犬病無料体験場所
昔ここで野犬の群れに追い回されたことがあります。
最近は知りません。キビレは一匹も釣ったことないです。おすすめ。
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④クレイジードッグ
狂犬がいる好ポイント。
③との差別化を図るために名前を捻ってみました。
キビレは釣れるような釣れないようなよう分かりませんなあ。ははは。
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⑤大ハッテン場
名前の通り関西最大級の大ハッテン場。なにかの好ポイント。
おすすめは金曜日か土曜日の深夜。
雄同士のド迫力ファックはまさに炎と森のカーニバル。
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⑥ワイルド半裸
原人みたいなおっさんが半裸で釣りしてた場所。
昼しか行ったこと無いけどここは釣れる。
なおここから対岸の炎と森のカーニバル状況が確認できます。
ってあんまり書くとセカオワファンに殺されそうなので自重します。
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⑦死にかけた場所
短時間に増水して死ぬかと思った好ポイント。
ドヤ顔で「誰も釣れないときに釣ってこそ意味があるんだよ~。」と
釣りについて偉そうに語ってきた散歩ジジイも
巻き添えを食らった。ざまあ。二度と行かない。イチオシ!
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⑧マダニ天国
マダニの魚影が半端ない好ポイント。
冗談抜きでマダニには注意した方がいいと思う。
そういやキビレもこの場所も全く関係ない話だけど
以前、淀川河川敷で毎朝、ちゃぶ台返しの
パフォーマンスをしてた松竹芸能のお笑い芸人コンビがいて、
よくその光景を眺めてたんやけど知ってる人いますか。
あのパフォーマンスはぶっちゃけ見てて地味だったので、
いっそのことフルチンで三点倒立して
頭を支点にしてクルクル回りながら放尿して
ションベンスプリンクラー!!とかやってくれたら
爆笑したしファンになるんやけどな~。
って当時真顔で眺めながら考えてました。
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⑨生首蜆老師
じじいの生首が水面からぼーっと出るビックリ仰天ポイント。
その実態は、首まで浸かってシジミ採りに勤しむ気さくな老人。
彼の軽妙なシジミトークは必聴といえよう。
ハードコアスタイルなシジミングはもちろん、キビレもおすすめ。
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⑩無限回廊
一歩間違うと同じような景色が続いて
家に帰れなくなりそうな好ポイント。
一回だけ無謀にも海パンサンダルで行って両足血まみれになった。
二度と行かね。って言いたいけどたぶん開拓次第ではかなり良さそうなので行くと思う。
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⑪ナルシスト半裸
半裸の兄ちゃんがくねくねしながら釣りしてた好ポイント。
キビレは一応釣れるみたいですね。
聞くところによると疑似餌で釣れるらしい。驚きですね。
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⑫(  ՞ਊ ՞)<あー、ははは。
入りたいけど入れないもどかしいポイント。
シジミ採りの婆ちゃんがエントリーしてるのが遠目で見れるので
たぶん入れるんだと思う。ここは絶対釣れそうな予感がする。けどめんどいので行かない。
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⑬ハゼングで殺意を覚えた場所
クランクでハゼがアホみたいに釣れまくると聞いてやってきたけど
ピクリともしなかった場所。糞。っていうか原因は深夜だったから。糞。
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⑭底なし沼
一歩間違うと泥ズブズブで抜け出せなくなるグッドポイント。
ただ入り方(=道筋)さえ間違えなければ昼間の好キビレポイントでもある。
夜は超絶怖いので行かないほうが良い。
ちなみに以前、秋の夜に一度シーバス狙いで行ったけど危ないので
二度と行かね、って思ったらシーバス狙いの先行者が居てびっくり。
シーバスアングラーってキチガイやなって思いました。
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⑮10月の昼間にキビレの群れが居た場所
名前の通り。散歩してたら目撃しました。しかも10月。
40cmくらいのかなりの数のキビレが群れをなして泳いでいた。
たぶんLSDによる幻覚だったんだろうと思います。
ASKA事件の栩内香澄美容疑者はまあまあタイプです。
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⑯老シーバスアングラーの亡霊
地元民ですらほとんどエントリーしない怖い場所なのに、
25年位前のオールドタックル(ルアーはロングA)で
半日中シーバスを狙ってた謎の老人が先行者として居て、
戸惑いながらもその老アングラーと色々話し込んだ場所。
半日後にもう一度立ち寄ったら
老アングラーが着ていた古びたウェーダーが、
その場に脱ぎ捨てられていた。
あれは幽霊に違いない!!!って
キビレラボって人があちこちで吹聴してるらしい。
ちなみにキビレはかなり釣れる。
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⑰チヌボンボン開発者に殺意を覚えた場所
名前の通り。2009年6月、初めてキビレ釣りに行ったとき
チヌボンボンを4投連続でロストした。絶対に許さない。
マジレスするとボンボンは動かし方次第ですよね。軽々しくDisってはいけません。
しかし僕はヨメから「根がかりボンボンなんか買ったら離婚する」って
言われてるので二度と買いませんけどね。糞ルワー乙です。ははは。
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⑱ニホンカワウソ飼育場
ヌートリアをニホンカワウソと呼び、しかもワシが育てたと言い張るジジイに遭遇。
「そうですね~(^^;)最近は水質もようなってますからね~(^^;)」
って無難な返答をしたのがこのポイント。
約7-8m先のブレイクにキビレが着いてる。けど今年はまだまったく当たらない。
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⑲なんでもパクっと喰ってくる場所
朝3時くらいにウナギ狙いの爺ちゃんと釣り談義に華が咲いたは良いけど、
その爺ちゃん、「ウナギはなんでもパクっと喰ってきよるで!ははは!」
ばっかりの話ループで実のところ眠くて帰りたくて困惑したナイス場所。
キビレは…なんでもパクっと喰ってきよるで!ははは!
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⑳初めてキビレを釣った場所
キビレラボって人が2009年7月に初めてキビレ(41cm)を釣った場所。
【当時のタックル】
5フィートの振り出し式パックロッド

980円のリール

14lbのナイロンライン(直結)

カッティングベイト赤ラメ

ARリグ3g
+
スーツ(コムデギャルソン)
+
革靴(オールデン)。
※仕事帰りだったのでスーツ姿でした。あと当時は服オタでした。

~第一章~

蒸し暑い夜だった。
夏の夜の草いきれが、少年時代の夏休みを思い起こさせる夜。
私は周囲の葦原を背に、そんな過去と現実が混ざり合うような
不思議な感覚に陥っていた。

当時、潮の満ち引きの概念を知らなかった私は、
この場に立ち尽くして、キャストする前にこう考えた。

「…妙に水位が上がっている。
これは最近降った雨のせいだろう。
このままでは川の塩分濃度が薄くなり、
海の魚たちはすべて海に帰ってしまうのでは…
これはまずい。



――否。

ひとつ言えることは、挑戦すること。
なにもしなければ人生はそれで終わる。
失敗することを恐れるな。
失敗は必ずや糧になる。
だからこそ、水位に関わらず
キャストしてみることが肝要ではないのか?
お前はその程度の男なのか?!
チンコついているんだろう?!」

私は自問自答を繰り返し、
そう自身を奮い立たせた。



――キャスト。

ルアー・フィッシングは、
1回目のキャストが一番わくわくできる、心躍る瞬間だと今も思う。
特に、1投目で反応があったときほど嬉しいことはない。
ただ、この日の1投目は無反応。

そして3投目だっただろうか。
ブルンッという明らかな生命反応が竿先から伝わる。
フッキングには至らなかったけれど、
ロッドとラインという神経ニューロンから伝わる明確な感覚。
それは、淀川汽水域で初めて味わう感覚。



――これが、あの、キビレという魚。

胸の動悸が高まる。それは、まるで恋愛にも似た感覚。
キビレを釣ったことがないのにも関わらず、
さっきの感覚がキビレのものだと断定できる由もないが、
私はなぜかその時、キビレだと確信したのである。




~第二章~

私は山麓で生まれ育った。だから、海を知らない。
海を知らない私にとって、海水魚は未知なる存在である。
大航海時代前夜、アフリカ大陸が暗黒の地と呼ばれていたように、
海水に潜む生物は私にとっては未知であり、
未だ出会ったことのない、畏怖すべき存在であった。



――キビレ。

ファイブコアブログで度々拝見していた、憧れの魚。
パソコン越しではあるが、その姿は”海のヘラブナ”と
形容すべき気品と風格を纏った存在に私には思えた。
そして、銀白の美しい魚体は、
まるで地母神・淀川に仕える天使…。

パソコン越しに見ていた聖なる魚と、
とうとう今、対峙している。
バーチャルがリアルになる瞬間。


次のキャスト。
5メートルほどのわずかな距離だった。



安価なバス用のパックロッドと
14ポンドのナイロンライン直結、
3gのARリグとワームというシステム、
そしてソルトウォーターフィッシング未経験者が生み出す、
精一杯の飛距離が、奇跡を生んだ。



――刹那の瞬間。

ロッドがギュンッ!と絞り込まれる。
安物のリールが悲鳴を上げ、ラインがどんどん出ていく。
弧を描いたロッドは、運命を手繰る。

無我夢中だった。
小学生の時、近所の清流で溺れかけたことがあった。
ただ生きるために、何も考えず必死で手足を動かして
陸に辿り着いたあの感覚に近いものがあった。
状況は異なれど、一瞬のチャンスを逃してしまってはいけない、
という点においては同じではないか。
だからこそ、その感覚が脳裏に蘇ったのだろう。


気が付くと、聖なる魚~天使~は其処に居た。
バッタンバッタンと砂地の上で暴れる未知の魚。
その魚はしばらくすると抵抗を止め、
私を恨めしい目で見続けている。
目が覚めたかのように、はっと我に返る私。
そしてようやく、笑みがこぼれた。

(後編に続く)

【今日の一曲】

Giorgio Moroder - E=MC² (Alexander Robotnick RMX)

by paradise-garage | 2014-06-11 12:56 | キビレ考察&タックル

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